どのような誤嚥事故が過失を問われるか【コミュニティケア16巻12号204号、2014年】

  厚生労働省の2012年人口動態調査によると、不慮の事故で亡くなった人は1年間で41,031人にのぼり、その原因の第1位は「不慮の窒息」です。
 医療・介護従事者が、医療機関、介護施設、訪問看護の現場で関わる患者・利用者は、一般の方々より誤嚥の危険性が高い。さらに、誤嚥の危険性を踏まえた上で、QOLを考えて口からの摂取を支援することもあります。
 そこで、病院や施設で起きた誤嚥が原因の死亡事故の実際の判例を通して、どのようなケースで医療・介護従事者にどのような義務があるのか、何をしないことで(することで)責任が生じるのかを解説しました。