1990年に出版された運動療法ガイドラインは、2012年に5版を出版し、今回改題改訂版が出版されました。
私は、これまでの5版と同様、「運動療法の安全体制」の中の「重大事故の法律的論点と管理運営側の責任」のテーマで執筆を担当しています。
医療事故統計、判例や医療事故訴訟統計を紹介して、
(1) 運動療法・運動処方における診療契約上の義務
(2) 治療目的である疾患との関係で適正な運動療法を行う義務
(3) 患者の素因、他の疾患、健康状態との関係で適正な治療を行う義務
(4) 運動の種類、内容、強度、量の点において適正な運動療法を行う義務
(5) 運動処方後の患者に対する経過観察、療養指示の義務
(6) 過去の事故時例を検討し防止対策へ
という内容です。