生徒の、生徒による、生徒のための部活動を【クレスコ239号、2021年】

 クレスコは、全日本教職員組合の機関誌です。クレスコ2021年2月号は「部活動の今、これから」の特集でした。編集部から部活動の原稿を依頼されましたので、私は、「生徒の、生徒による、生徒のための部活動を」とのタイトルで部活動の問題に関する一文を寄稿しました。

部活動は、学習指導要領では、「生徒の白主的・白発的な参加による部活動」と定められています。言い換えると「生徒の、生徒による、生徒のための部活動」です。
ところが今は、学校や教員のための部活動になってしまっています。

部活動の本来の姿からの乖離が、「ブラック部活」の原因であるとの意見を述べています。具体的には、①部活動が学校経営の手段にされてしまっている現状、②部活動を生徒指導に用いるという部活動の目的外利用がされている現状、③「部活動大好き教員」が、生徒が花を開かせるための「土になる」のではなく、自身が「花になりたい」として様々な問題を生じている事例を紹介しました。