日本の障害者スポーツと法をめぐる現状と課題 【身体教育医学研究8巻1号、2007年】

 2006年12月1~3日、韓国スポーツ法学会国際大会における「日本の障害者スポーツと法をめぐる現状と課題」のテーマでの報告を契機に、さらに「日本の障害者スポーツと法をめぐる現状と課題」を網羅的に論述しました。
日本における障害者の状況とスポーツ参加の現状及び日本における障害者スポーツの歴史(障害者スポーツ競技大会の歴史、日本における障害者スポーツ施策の歴史、日本における障害者スポーツ団体の歴史)を紹介し、日本における障害者スポーツと法をめぐる課題を解説した。
課題としては、①障害者スポーツの役割と理念、②障害者スポーツを普及する上での政策と法律上の課題(経済的要因-障害者スポーツと経済的保障、物的環境要因-施設をめぐる課題、人的環境要因-指導者・ボランティア等をめぐる問題)、③障害と競技の公平性をめぐる課題(障害のクラス分けをめぐる問題、障害を補う用具と競技の公平性)、④障害者スポーツとドーピング規制をめぐる課題、⑤障害者スポーツと日本スポーツ仲裁機構の仲裁事案(JSAA-AP-2003-003身体障害者水泳、JSAA-AP-2004-002身体障害者陸上競技、仲裁判断と障害者スポーツ)を論じた。