中学校体育の柔道指導と外傷・障害、事故予防のポイント【イラストと写真でわかる武道のスポーツ医学第3巻、ベースボールマガジン社、2017年】


 2012年度から実施された新学習指導要領により、中学校第1学年及び第2学年では、それまで「武道又はダンス」として選択領域であったものが、「武道」は、「ダンス」とともに必修化され、3年生では、「球技」と「武道」の領域から1領域以上を選択することとなりました。
 武道は、生徒同士が組み合って身体を接触し合って攻防する形態であり、しかもほとんどの生徒が中学校で初めて学習する内容であるため、他の領域の競技・種目以上に、外傷・障害、事故の可能性が高く、とりわけ頭部外傷、脊椎・脊髄損傷事故等の重篤な事故が発生する危険性があります。
 安全で合理的な柔道を指導するためのテキストです。