危険な施設・設備・用具を「安全」だと思わせるような管理をしていませんか?【Sports japan 2012年7-8月号】

 日本スポーツ協会の機関誌「Sports japan」の「スポーツ法律入門」のコーナーの解説です。
「Q.この春からボランティアコーチとしてチームの指導に携わることになりました。活動中に選手に事故が起こった場合、責任を問われるのでしょうか?」との質問へ答えています。
①2009年12月26日、岩手県の遠野市民センター体育館で、サッカーのスポーツ少年団の団員である小学6年生の児童が採光喚気用の窓から転落、死亡するという事故、②小学校のクラブ活動で卓球の練習をした後、4年生の児童4名が内折式卓球台を収納するために折り畳んでいたところ、これが倒れ、下敷きになった児童が負傷した事故(京都地裁1996年1月26日判決)、③水深が十分でないプールでありながらスタート台が設置されていたためスタートをして推定に衝突した事故を紹介して、事故が生じた原因を解説しています。指導者には、施設が本当に安全かどうか、指導者自身が一度点検してみることを勧めています。