判例を基に施設に警鐘鳴らす-飛び込み事故防止策は十分でない【月刊体育施設25-8、1996年】

 月刊体育施設は、体育施設関係企業が読者となっている月刊誌です。
 プールの安全を考えるという特集です。編集部は次のとおり企画を語ってます。
 「あなたのプールは安全ですか」。この問いに「大丈夫です。安全です」と胸を張れる施設にしていこうと日々努力が続けられている。
 プールには、排水口の引き込み事故や飛び込み事故等、生命にかかわる事故が潜んでいるが、そのプールの安全に注目し、ハード、ソフトの両面からプール事故を減らすために何をすべきかを考えてみた。
 水泳場安全協会の篠崎理事は「プールでの事故は必ず起きる」ものと考えて、その対処と予防法を説き、また、弁護士の望月浩一郎氏は、飛び込み事故の判例を基に施設側への警鐘を鳴らしている。
 なお、日本体育・学校健康センターの安全部とスポーツ安全協会の水泳等に関する事故データもまとめてみたので再考してもらいたい。
 シーズンを前に、プールの安全についてしっかりと見つめ直し、「事故ゼロ」を目指そう。