日本スポーツ協会の機関誌は、指導者向けの「スポーツジャーナル」と日本スポーツ少年団関係者向けの「スポーツジャスト」の2種類でしたが、2012年5月から「Sports japan」に統合されました。その創刊号です。
スポーツ法律入門のコーナーの解説者として「Q.この春からボランティアコーチとしてチームの指導に携わることになりました。活動中に選手に事故が起こった場合、責任を問われるのでしょうか?」との質問へ答えています。
ポイントは、3つです。
1つは有償であれ無償であれ、指導者の責任は変わらない-ボランティアでも指導者の責任を問われます。
2つは、スポーツ事故を起こす原因の一つが、「何が危険なのか」を指導者自身が十分に知っていないため、指導者自身が、危険性を認識することができず、安全に配慮した正しい指導ができない。この悪循環を絶ちきるには、スポーツ指導者が学ぶことが必要です。
3つは、スポーツ事故の要因として多いのが「無理」です。強風注意報が出ているにもかかわらず、「せっかくみんなが集まったんだから」と野球の練習を強行し、移動式のバックネットが風で飛ばされて下敷きになるという事故が典型です。
競技力を向上させるだけでなく、スポーツの法律的、医科学的な側面を学び、知ることも、指導者に必要であることを解説しています。