プール飛び込み事故予防のための安全対策-プール構造と指導管理を中心に【デサントスポーツ科学18号、1997年】

 プール飛び込み事故予防のための安全対策-プール構造と指導管理を中心に【デサントスポーツ科学18号、1997年】は、武藤芳照、太田美穂、上岡洋晴、野村照夫との共同論文である。
1986~93年度の8年間に、学校管理下における水泳で合計127件の重大事故が発生したが、このうち72件(56.7%)が飛び込み事故である。これらの事故の水泳指導者あるいはプールの管理者の責任が民事訴訟で問われるケースは年々増加しており、プールでの飛び込み事故で判決が下された事件は、22事件26判決があり、一審判決は、1960年代、70年代が各1件、80年代が7件、90年代に入ってからの6年間に13件と急増している。
これらの飛び込み事故訴訟判決において、飛び込み事故がいかなる要因で生じたと認定されているかを分析し、プール飛び込み事故発生要因を検討した。