スポーツを楽しむ人々が増えるに伴い、スポーツ外傷も増加しています。スポーツ安全保険の医療給付支給率(医療給付支給数/加入者数)は1980年代後半の約2倍となっています。
スポーツ外傷による法的紛争を予防し、あるいは、紛争を深刻化させないための適確な対応が求められていますが、この点での医師の役割は重要です。
スポーツ外傷による法的紛争を防ぐ場面としては、①外傷の予防、②外傷に適切に対応して重大な結果を生じさせないこと、③法的紛争化の防止あるいは法的紛争の深刻化を予防するという3つがあり、そのいずれの場面においても医師に求められる課題は大きいです。これらの医師の役割について解説しました。